木は切り倒せたけれど、残った幹や丸太が重くて動かせない——伐採後にそんな壁にぶつかっていませんか?

✓ 細い枝は可燃ごみに出せても、太い幹は自治体回収の対象外なことが多い
✓ 出口は太さ・長さで決まる(自治体回収/持ち込み/譲渡/業者回収)
✓ 「薪として売れる」は特定の樹種・サイズに限られるのが実情です

この記事では伐採した木・丸太の処分方法を太さ・長さ別に整理し、費用と買取の現実、やってはいけない処分方法まで解説します。

まず結論:枝は出せても、幹は出せない自治体が多い

  1. ①細い枝は可燃ごみとして出せることが多いですが、太い幹・丸太は自治体回収の対象外になることが一般的です
  2. ②出口は太さと長さの組み合わせで決まります(自治体回収/処理施設への持ち込み/譲渡・買取/業者回収)
  3. ③「木を切ったあと、幹が重くて動かせない」というご相談は珍しくありません
伐採した木の処分とは、切り倒した幹や丸太を、太さ・長さに応じて自治体回収・持ち込み・譲渡・業者回収などの出口へ振り分ける後片づけの作業です。

枝の処分は剪定枝の処分方法、刈った草の処分は刈った草の処分方法、切り株の処分は抜根の費用相場と切り株の処理方法をご覧ください。この記事は幹・丸太に絞って解説します。

太さ・長さ別の出口早見表

まずはお手元の木がどの区分に当てはまるか確認してみてください。

太さ・長さの目安主な出口ポイント
細い枝(指程度)自治体の可燃ごみ長さ・束ねる本数の指定があることが多い
腕の太さ程度自治体の粗大ごみ・回収窓口「燃やせるごみ」の対象外になり、別区分の申込が必要な場合がある
それ以上の幹・丸太処理施設への持ち込み重量課金制・車と人手が必要
2m程度にカットした特定樹種の丸太譲渡・買取(条件付き)取りに来られる人限定・薪需要のある樹種に限る
量が多い・自分で動かせない業者への処分依頼伐採とセットが結局効率的なことが多い

※区分・ルールは自治体・施設によって異なります。以下で出口ごとに詳しく解説します。

自治体のごみ回収に出す

細い枝であれば、多くの自治体で「燃やせるごみ」として出すことができます。ただし次の点はお住まいの自治体で必ず確認してください。

  • 1本あたりの長さ・太さの上限
  • 束ねる本数・ひもの縛り方の指定
  • 収集日・回数の制限(月◯回まで等)

同じ「枝」でも、自治体でこれだけ違う

「だいたい50cmくらいでしょ」と思われがちですが、実際に公式ルールを並べてみると、上限も、そもそも何を基準にするかも違います。基準の考え方が対照的な4つの市を例に見てみます。

自治体長さの上限太さの扱いこの市の特徴
青森市1本60cmまで1本10cmまで1本ずつ長さと太さの両方で区切る
盛岡市
(盛岡地域)
1本50cm以内1本5cm未満太さの条件が最も厳しい
仙台市束で80cm以内指定なし(束の直径30cm以内)1本ではなく束の大きさで見る(1回1束)
山形市束で60cm以下1本15cm以上は市で処理できない市で扱えない太さを明示している

※2026年9月時点で各市の公式ページに掲載されている内容です。ルールは変更されることがあるため、実際に出す前に必ず最新の情報をご確認ください。出典:青森市盛岡市仙台市山形市

並べてみると、そもそも何を数えているのかが市によって違うことが分かります。1本ずつの長さと太さで区切る市もあれば、1本の太さは問わず束の大きさと束数で管理する市もあります。

たとえば太さ7cmの枝は、青森市(1本10cmまで)ならそのまま出せますが、盛岡市(5cm未満)では出せません。仙台市なら太さの指定がないため束に収まれば問題なく、山形市でも15cm未満なので出せます。「実家ではこう出していた」「前に住んでいた街ではこうだった」が当てにならないのは、このためです。

自分の市のルールは、こう調べれば1分で分かります

上の表にお住まいの市がなくても大丈夫です。どの自治体でも、確認する場所と見るポイントは同じです。

  1. 「◯◯市 ごみ 分別 枝」で検索する:多くの自治体が「ごみ分別辞典」「品目別一覧表」を公開しています。五十音の「せ(せん定枝)」か「き(木の枝)」で引くと出てきます。
  2. 次の4点だけ確認する:①1本の長さの上限 ②1本の太さの上限(指定がない市もあります)③束ね方と1回に出せる束数 ④葉は別扱いか。この4つが分かれば、あとは同じ要領で出せます。
  3. 迷ったら電話で聞く:ごみの担当課は分別の問い合わせに慣れています。「庭木を切った枝を出したい」と伝えれば、太さや量に応じた出し方を教えてもらえます。
確認しておくと得なのが、「出せない場合はどうすればいいか」まで書かれているかです。山形市のように「1本の直径が15cm以上は市では処理できないので、一般廃棄物収集運搬業の許可業者に依頼してください」と明記している自治体もあります。この一文を先に見つけておけば、集積所に出してから断られる、という二度手間を避けられます。
腕の太さを超える幹は、多くの自治体で「燃やせるごみ」の対象外となり、粗大ごみ扱いや回収不可になることが一般的です。この場合は次の「処理施設への持ち込み」か、業者への依頼が現実的な選択肢になります。
切った枝を束ねて自治体のごみ回収に出す準備をしているイメージ
細い枝は自治体の回収ルールに沿って束ねて出す(※イメージ)

処理施設へ持ち込む

幹や丸太は、自治体の処理施設(クリーンセンター等)へ直接持ち込める場合があります。

  • 費用の目安:10kgあたり100〜200円程度が世間でよく語られる幅ですが、単価・受付条件は施設ごとに異なるため事前に窓口へご確認ください
  • 事前予約・本人確認が必要な場合が多い(住民票のある自治体限定のことも)
  • 車と積み下ろしできる人手が前提になります

持ち込みなら「幹まで受け取ってもらえる」自治体もある

集積所に出せるのは細い枝だけでも、施設へ直接持ち込めば太い幹まで受け付けていることがあります。ここも自治体によって差があります。

自治体持ち込む場合の扱い
青森市清掃工場への自己搬入は基本的に無料(ごみの種類により最終処分場へ搬入となる場合は10kgまでごとに110円)。搬入調書の提出が必要
盛岡市リサイクルセンターへ。木くずは長さ1m50cm以内、木の幹は太さ20cm以内に切って搬入
仙台市せん定枝リサイクルの自己搬入は枝・幹の長さや大きさの制限なし・束ねる必要もなく無料

※2026年9月時点。受付日時・対象者の条件などは各施設で定められているため、行く前に必ず公式ページか窓口でご確認ください。

集積所では「太さ5cm未満だけ」という市でも、施設に持ち込めば幹を受け取ってもらえることがあります。「うちの市は幹を捨てられない」と諦める前に、持ち込み先のルールを確認する価値があります。

逆に注意したいのが、量が多いときに集積所へまとめて出してしまうことです。たとえば福島市では、多量に出された枝木類は違反シール(黄色)を貼られてその場に残置されると案内されています。(参考:福島市こうなると結局その場に置かれたまま、自分で運び直すことになります。量が多いと感じた時点で、持ち込みか業者依頼を先に検討したほうが手戻りがありません。

一方で持ち込みは費用を抑えやすい反面、車がない・重くて積めないという壁にぶつかりやすい方法でもあります。目安として、直径20cm・長さ2m程度の丸太は約40〜60kgになることがあり(含水率・樹種により変動)、大人1人で持ち上げて運ぶのは難しい重さです。

譲渡・買取の現実

「売れるかもしれない」と考える方も多いですが、正直なところをお伝えします。

  • 譲渡(ジモティー等) — 取りに来られる方限定・軽トラや車を持っている方でないと成立しにくい
  • 買取 — 薪ストーブ需要のあるクヌギ・コナラ・ケヤキなど特定の樹種で、かつ2m程度にカットされた丸太に限られることが多く、庭木ではまず値がつかないのが実情です(サクラや針葉樹は薪としての需要が低い傾向があります)
  • 季節性 — 薪の需要は秋〜冬に高まる傾向があります
「売れると聞いたのに値がつかなかった」というお声も伺います。買取を期待しすぎず、処分方法の選択肢の一つとして考えていただくのが現実的です。
2mほどにカットされた丸太が庭に積まれているイメージ
買取・譲渡は特定の樹種・サイズに限られることが多い(※イメージ)

結局どの方法がいい?4つの選択肢を比較

ここまでの内容を、費用・手間の面からまとめて比較します。

方法費用手間向いている場合
自治体回収安い(無料〜数百円程度)大(自分で束ねる・運ぶ)細い枝・少量
処理施設へ持ち込み安め(重量課金)大(車・積み下ろしが必要)車がある・自分で運べる量
譲渡・買取無料〜収入になる場合も大(条件が合う相手探し)特定樹種・取りに来られる人がいる
業者に依頼費用はかかる小(お任せできる)量が多い・自分で運べない

※費用・条件は状況により異なります。当社への依頼は現地確認のうえお見積りいたします。

業者にまとめて頼む

伐採はご自身で終えたものの、「切った幹を運ぶ台車も車もない」というご相談も少なくありません。伐採と処分をセットで依頼すると、搬出の手間が一度で済み効率的なことが多くあります。

処分だけの依頼も可能です。世間相場としては、処分のみで数千円〜、量が多い場合は数万円程度になることもあります。

なぜ見積もりが必要か——処分費用は量・搬出経路・分別の手間で大きく変わるため、現地を確認したうえでのお見積りとなります。伐採から処分までの全体像は伐採ガイドもあわせてご覧ください。
業者が伐採後の丸太をまとめてトラックに積み込むイメージ
量が多い場合はまとめて搬出を依頼するのが効率的(※イメージ)

☑ こんな場合は、まずご相談ください

積んだままにしておくと、シロアリの発生源になったり、庭の作業スペースをふさいだままになったりすることがあります。

  • DIYで伐採したあとの片づけが終わらない
  • 解体・剪定で出た木が庭に積んだままになっている
  • 雨ざらしの古い丸太を放置している
  • そもそも自分で運び出せる量ではない

「量が多くて自分では無理そう」という段階でのご相談も珍しくありません。

処分だけのご相談も承ります

量や状況に合わせてご案内します。ご相談・お見積りは無料です。

LINEで相談する電話で相談 080-5446-4889

やってはいけない処分

  • 野焼き — 廃棄物処理法により、野外での焼却は原則禁止されています(農業・林業上やむを得ない場合など一部の例外規定はありますが、家庭の庭木の処分としての焼却は対象外です)
  • 不法投棄 — 山林や空き地への放置は法律違反です
  • 庭に積んだまま放置 — シロアリの発生源になったり(切り株の放置リスクも参照)、蜂が営巣する場所になったりすることがあります(ハチ駆除ガイド
丸太は見た目以上に重く、持ち上げる際の腰痛や、転がることによるケガのリスクがあります。無理に一人で動かそうとしないでください。

よくある質問(FAQ)

幹は可燃ごみに出せますか?
細い枝は出せることが多いですが、太い幹は多くの自治体で対象外になります。お住まいの自治体のルールをご確認ください。
処分費用の目安はどれくらいですか?
処理施設への持ち込みなら10kgあたり100〜200円程度、業者への依頼なら処分のみで数千円〜、量により数万円程度が世間でよく語られる幅です。現地を確認したうえでのお見積りとなります。
個人の庭木は産業廃棄物になりますか?
ご家庭でご自身が剪定・伐採して出た枝や幹は、家庭系の一般廃棄物として自治体のルールに沿って処分するのが基本です。業者の作業で生じた枝木については、排出する主体や自治体の取扱いによって処理の方法が異なるため、お住まいの地域のルールをご確認ください。
薪として売れますか?
クヌギ・コナラなど薪ストーブ向けの特定の樹種で、2m程度にカットされた丸太であれば可能性がありますが、庭木ではまず値がつかないことが多いのが実情です。
ジモティーで引き取ってもらえますか?
取りに来られる方が見つかれば可能です。ただし軽トラ等をお持ちの方でないと成立しにくく、確実な方法とは言えません。
チップ化とは何ですか?
木材を細かく砕いてマルチング材等に加工する処理方法です。対応可否は施設や業者によって異なります。
処分だけでも頼めますか?
はい、可能です。伐採は自分で行い、処分だけを依頼することもできます。
雨ざらしの古い丸太でも回収してもらえますか?
状態にかかわらずご相談いただけます。量や劣化状況によって処分方法が変わることがあります。
庭に積んでおくと虫がわきますか?
湿った丸太はシロアリなどの発生源になることがあります。長期間の放置は避け、早めの処分をおすすめします。
切り株はどう処分すればいいですか?
切り株(根)は本記事とは別の扱いになります。詳しくは抜根の費用相場と切り株の処理方法をご覧ください。

まとめ:太さ・長さで出口を見極め、無理せず選ぶ

  • 細い枝は自治体の可燃ごみ、太い幹は対象外になることが多い
  • 出口は自治体回収・持ち込み・譲渡・業者回収の4パターンで考える。
  • 薪としての買取は特定樹種・サイズに限られ、庭木ではまず値がつかないのが実情。
  • 野焼き・不法投棄・放置はいずれもNG
量が多い・自分では動かせない場合は、無理をせずご相談ください。

運営:生活サポート24(伐採した木・丸太の処分、庭木の伐採全般に対応)

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