庭木の枝が電線に触れている・触れそう——そんなときに一番大切なのは「自分で切らないこと」です。

✓ 感電・断線・火災の3つのリスクがあるため、絶対に自分で触らない
✓ 対応は「連絡→安全措置→伐採」の順番で進む
✓ 電力会社と通信会社(NTT等)で対応・費用の扱いが異なる

この記事では電線にかかった木への対応とは何か、連絡先の見分け方、費用負担の考え方、伐採までの安全な進め方を解説します。

まず結論:絶対に自分で切らない

電線に触れている・触れそうな枝は、次の3つのリスクがあるため、絶対にご自身で切らないでください

  1. 感電 — 濡れた枝や体を通じて感電するおそれがあります
  2. 断線・停電 — 誤って電線を傷つけると、周辺一帯が停電するおそれがあります
  3. 火災 — ショートや電線の損傷から火災につながるおそれがあります
⚠️ 切らない・触らない・近づかない・脚立を使わない。濡れた枝は特に危険です。高枝切りバサミや脚立を使うと電線との距離が縮まり、切る以外の作業でも感電のおそれがあります。

電線にかかった木への対応とは、自分で切ることではなく、電力会社・通信会社への連絡と安全措置を経てから伐採を進める一連の手順のことを指します。対応の流れは次の通りです。

  1. 発見 — 枝が電線に触れている・触れそうな状態に気づく
  2. 触らない — 近づかず、脚立も使わない
  3. 電力会社へ連絡 — 住所・電柱番号・状況を伝える
  4. 安全措置 — 防護管の設置など、電力会社側で対応
  5. 伐採の見積り — 安全措置後、木の伐採について現地でお見積り
  6. 伐採 — お見積り内容にご納得いただいたうえで作業

✅ 30秒セルフチェック:今の状況は?

  • 枝がすでに電線に触れている
  • 台風・強風のあとで木が電線側に寄りかかっている
  • 枝が濡れている、または雨が近い

▶ 1つでも当てはまる → 今すぐ電力会社・通信会社へ連絡してください(自分で対応しない)。

どこに連絡する?電線の種類の見分け方

電柱には複数の種類の電線が通っていることが多く、一般的には上段が電力線(高圧・低圧)、下段が通信線(電話・インターネット等)という配置が多いとされています。ただし現地の状況によって異なるため、確実な判断は電力会社に確認するのが安心です。電力会社の名称は地域によって異なりますが、迷ったときは、まずご契約中の電力会社の窓口に連絡するのが基本です(通信線の場合は折り返し案内されます)。

「電力会社に電話していいことなのか分からず、数日そのままにしていた」というご相談は珍しくありません。判断に迷う段階でも、まずは連絡して大丈夫です。

電話で伝えるとスムーズな内容は次の通りです。

  • 住所・目印になる電柱番号(電柱に記載されています)
  • 状況(すでに触れている/触れそう/枝が伸びてきている等)
  • 可能であれば写真
電柱の電線に木の枝が触れそうになっているイメージ
電線に触れている・触れそうな枝は自分で触らない(※イメージ)

電力会社・NTTは何をしてくれる?

連絡先によって対応や費用の扱いが異なります。

やってくれることやってくれないこと(所有者側の対応)
電力会社(電線)保安上必要な範囲での枝の剪定・防護管の設置など、安全措置は対応してもらえることが多い木そのものの伐採・撤去は所有者側の手配が基本
NTT等(通信線)状況によって枝の除去に応じてもらえる場合がある基本的には所有者側で業者を手配するか、費用を負担して依頼する形になることが多い
あなたがすべきこと電柱番号・状況・写真を伝えて連絡する自分で切る・触る・近づくことは絶対にしない

※対応内容は事業者・地域・状況によって異なります。詳細は連絡時に直接ご確認ください。迷ったらまず電力会社へ連絡すれば、NTT線の場合は折り返し案内されます。

連絡した後・作業を待つ間も、木や枝には近づかず、脚立にも登らないでください。

費用負担は誰?

敷地内にある樹木は、原則として所有者が管理する責任があるという考え方が基本にあります。そのため、電線にかかった枝・木の伐採費用は、多くの場合所有者側の負担になります。

電気事業者には、電線路に支障を及ぼす植物について、電気事業法第61条に基づき伐採・移植を行う権限が定められています(経済産業省「電気事業法第61条に基づく植物の伐採等に関する指針」)。これは電気事業者が安全のために伐採等を行える権限を定めたものであり、費用負担そのものを直接定めた条文ではありません。実際の費用負担は状況によって異なるため、個別の事情については連絡時にご確認ください。
この記事は一般的な考え方の紹介であり、法的な判断を行うものではありません。費用負担の詳細は、電力会社・通信会社への確認、または弁護士等の専門家へのご相談をおすすめします。

電力会社へ連絡した後でも、安全措置後の伐採手配はこちらでご案内できます

電力会社の安全措置が済んだ後の伐採については、状況をお伺いしたうえでご案内します。ご相談・お見積りは無料です。

LINEで相談する電話で相談 080-5446-4889

安全措置の後、伐採をどう進めるか

電力会社による防護管の設置など安全措置が済んだ後、伐採の手配に進みます。安全措置のあとの伐採手配から当社にご相談いただくケースが典型です。電線に近い場所での作業は、防護管の設置状況や高所作業車の要否、安全管理の手間が増えるため、通常の伐採より慎重な対応が必要になり費用の加算要因になります(詳細は庭木の伐採費用の相場)。

木の高さや電線までの距離によっては、重機が使えず特殊伐採(ロープや高所作業車を使う工法)が必要になるケースもあります。

電力会社の防護管設置後に安全に伐採作業を進めるイメージ
安全措置の後、伐採の手配に進む(※イメージ)

屋根にかかった木はどうする?

電線だけでなく、屋根に木がかかっているケースもあります。

  • 自宅の屋根にかかっている場合 — 瓦のズレ・雨樋の詰まりなど損傷がないか確認したうえで、伐採の手配を進めます
  • 隣家の屋根にかかっている場合 — まずお隣へのご連絡が基本です。損傷が生じている場合は、火災保険の適用可否について契約している保険会社にご確認ください(契約内容により異なります)

隣地の木が越境してくるケース全般については隣の木の枝が越境してきた時の対処法もあわせてご確認ください。

様子を見ているうちに台風で枝が電線に押し付けられ、慌てて連絡するケースは珍しくありません。早めに連絡していれば通常の剪定で済んだものが、緊急対応になると余計な時間がかかることもあります。
屋根に木の枝がかかっている住宅のイメージ
屋根にかかった木も早めの確認が安心(※イメージ)

再発させない予防

一度対応しても、木が成長すればまた電線に届く高さになることがあります。電線に届く高さになる前に、定期的な手入れで管理しておくのが再発防止につながります。

木だけでなく庭全体を整理したい場合は庭じまい完全ガイドもご覧ください。

よくある質問(FAQ)

電線に触れている枝を少しだけ自分で切るのもダメですか?
はい、少しだけでも危険です。感電・断線・火災のリスクがあるため、電線に触れている枝はご自身で切らず、必ず電力会社・通信会社にご連絡ください。
木が原因で停電したら誰の責任になりますか?
状況によって判断が異なるため、この記事では断定はできません。個別の事情については電力会社・保険会社にご確認ください。
電力会社への連絡は無料ですか?
連絡・相談自体は無料です。安全のための応急対応(防護管の設置等)も対応してもらえることが多いですが、木そのものの伐採は所有者側の手配が基本です。
連絡してからどのくらいで来てもらえますか?
緊急性や地域によって異なります。感電・火災のおそれがある場合は優先的に対応されることが一般的です。
台風で木が電線に倒れかかってしまいました
倒木を伴う場合は緊急性が高い状態です。危険木・台風倒木の緊急伐採もあわせてご確認ください。
費用はいくらくらいかかりますか?
木の高さ・電線からの距離・工法によって変わります。平時の高さ別の目安は庭木の伐採費用の相場で解説しています。現地を確認したうえでのお見積りとなります。
NTTの線と電力会社の線の見分けがつきません
一般的には上段が電力線、下段が通信線とされることが多いですが、確実な判断は難しい場合があります。迷ったときはまず電力会社にご連絡ください。
作業中は停電しますか?
安全のため一時的に措置が取られる場合がありますが、必ず停電するとは限りません。詳しくは電力会社にご確認ください。
洗濯物や車は移動させたほうがいいですか?
作業内容によっては安全のため一時的な移動をお願いする場合があります。事前にご案内しますのでご安心ください。
夜間や休日に気づいた場合はどうすればいいですか?
感電・火災のおそれがある緊急性の高い状態であれば、時間帯にかかわらずまず電力会社の窓口へご連絡ください。多くの電力会社は緊急連絡先を24時間受け付けています。
枝が電線に触れて火花が出ています。今すぐ何をすればいいですか?
火花が出ている場合は火災・感電の危険が非常に高い状態です。木や枝、周辺には絶対に近づかず、直ちに電力会社の緊急連絡先へご連絡ください。
すでに停電しています。まず何をすればいいですか?
停電の原因が木・枝によるものと思われる場合も、まずは電力会社へご連絡ください。ご自身で電線や周辺を確認・操作することは危険ですので行わないでください。

まとめ:自分で切らず、連絡→安全措置→伐採の順番で

  • 電線に触れている・触れそうな枝は感電・断線・火災のリスクがあるため絶対に自分で切らない
  • 対応は「連絡→安全措置→伐採」の順番で進める。
  • 木そのものの伐採費用は所有者側の負担になることが多い
  • 電線に届く高さになる前の定期的な手入れが再発防止になる。
法的な責任・費用負担の判断は個別の事情により異なります。詳しくは電力会社・保険会社・弁護士など専門家にご確認ください。
放置すると次の台風・積雪でさらに電線に近づくことがあります。「どこに連絡すればいいか分からない」というご相談も珍しくありません。

運営:生活サポート24(電線・屋根にかかった木の伐採、庭木の伐採全般に対応)

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