「業者に頼むと費用がかかるから自分で剪定したい。でも切りすぎて枯らしたら怖いし、どこをどう切ればいいのか分からない」——そんなお悩みはありませんか?

最低限そろえる道具と、剪定ばさみの選び方
切り方の基本3原則(どこで・どれだけ切るか)
どこまで自分でやれるかの線引きと、部分依頼という選択肢

切ってはいけない枝、枯らさないためのコツまで、屋外の庭木に絞ってやさしく解説します。

まず結論:庭木の剪定は「3つの基本」でできる

  • 道具は3点でOK:剪定ばさみ・剪定のこぎり・手袋(+保護メガネ)があれば始められます。
  • 切り方の基本は3つ:①外芽の上で切る/②枝は付け根で切る(途中で切らない)/③一度に切るのは全体の3分の1まで
  • 切る枝は「忌み枝(いみえだ)」から:内向き・交差・徒長した不要な枝を減らすと、風通しと見た目が整います。
  • 自分でやれる範囲を守る:3m以下・平地・脚立が安定・細い枝まで。高い木・太い枝・松などは無理をせず業者へ

剪定を自分でやる前に:そろえる道具

道具は高価なものを一式そろえる必要はありません。まずは基本の3点から始めれば十分です。ホームセンターなどで、3点あわせて数千円程度から用意できます(価格は市販品の一般的な目安です)。

最低限そろえたい3点

道具用途目安
剪定ばさみ直径1.5〜2cmくらいまでの生きた枝を切る基本の道具剪定の主役。切れ味のよいものを
剪定のこぎり剪定ばさみで切れない太い枝(2cm超)を切る折りたたみ式が扱いやすい
手袋・保護メガネとげ・切り口・落ちてくる枝から手と目を守る安全のため必須

※道具の価格帯は市販品の一般的な目安であり、当社の販売価格ではありません。

このほか、生垣の面をそろえたいなら刈込ばさみ、少し高い枝には高枝切りばさみがあると便利です。ただし高枝切りばさみでも、脚立に乗ってまで届かせる高い枝は無理をしないのが安全です。

剪定ばさみの選び方

剪定ばさみには大きく2タイプあります。庭木の剪定には「バイパスタイプ」を選ぶと失敗しにくいです。

  • バイパスタイプ(刃どうしが交差する=ハサミ状):生きた枝をつぶさずきれいに切れる。庭木剪定の基本はこちらです。
  • アンビルタイプ(刃が台に当たる):枯れ枝を切るのに向きます。生木は切り口がつぶれやすいので、生きた枝の剪定には不向きです。

あわせて、手の大きさに合って握りやすいか・切れ味がよいか・軽いかを目安に選ぶと、作業がぐっとラクになります。切れ味が悪いと枝の切り口がつぶれ、木を傷める原因にもなります。

剪定ばさみ・剪定のこぎり・手袋の基本3点セットのイメージ
まずはこの3点から。生きた枝には切り口がつぶれないバイパスタイプを(※イメージ)

剪定の基本の切り方【3つの原則】

剪定は「伸びた枝を適当に切る」ものではありません。切る位置と量を押さえるだけで、仕上がりと木の健康が大きく変わります。

① 外芽の上で切る(芽の向きで樹形が決まる)

枝には、これから伸びるが付いています。枝を短く切るときは、外側(幹と反対)を向いた芽の、5〜10mmほど上を、芽と反対方向にやや斜めに切ります。すると、その芽から新しい枝が外へ向かって伸び、木の内側が混み合わず、自然な形に整います。逆に内向きの芽の上で切ると、枝が内側へ伸びて混み合い、風通しが悪くなります。

② 枝は「付け根」で切る(途中で切らない)

いらない枝を丸ごと切るときは、枝の付け根で切ります。このとき、幹との境目にある「枝の付け根のふくらみ(ブランチカラー)」は残し、その少し外側で切るのがコツです。枝を途中で切って中途半端に残す(ぶつ切り)と、残った部分が枯れ込みやすくなり、そこから病気や腐りが入る原因になります。

③ 一度に切りすぎない(3分の1ルール)

一度に切る量は、木全体の枝葉の3分の1までを目安にします。切りすぎると木が弱るうえ、勢いの強い枝(徒長枝)が一気に噴き出して、かえって樹形が乱れます。「もっと切りたい」と思っても、1年で仕上げようとせず、数年かけて理想の形に近づけるくらいがちょうどよいです。

外向きの芽の少し上で剪定ばさみを入れる手元のクローズアップイメージ
外を向いた芽の5〜10mm上を、芽と反対方向にやや斜めに切ります(※イメージ)

どの枝を切る?「忌み枝(いみえだ)」の見分け方

「どこを切ればいいか分からない」ときは、まず不要とされる枝=忌み枝を探して、付け根から切りましょう。これらを減らすだけで、風通し・日当たりがよくなり、見た目も整います。当社へのご相談でも、「伸びているのは分かるが、どれを切ってよいのか判断がつかない」という声はよくいただきます。

忌み枝の名前どんな枝?
徒長枝(とちょうし)まっすぐ上に勢いよく長く伸びた枝
逆さ枝・内向枝木の内側・幹に向かって伸びる枝
交差枝・からみ枝ほかの枝と交差したり絡んだりしている枝
平行枝同じ方向に重なって伸びる枝(どちらか一方を残す)
ひこばえ木の根元から出てくる若い枝
胴吹き枝(どうぶきえだ)幹の途中から直接出てくる細い枝
下がり枝・枯れ枝下向きに垂れた枝・枯れてしまった枝

迷ったら、「内側に向かう枝」「上に暴れる枝」「重なっている枝」から減らす、と覚えておくと判断しやすくなります。

混みすぎた枝を減らす「透かし剪定」のやり方

枝が混み合って中が見えないほど茂った木には、透かし剪定が向いています。透かし剪定とは、混んだ枝を付け根から間引いて、全体の枝数を減らす剪定です。木の大きさや形は大きく変えずに、内側まで日と風が通るようにするのが目的です。

  • 内側の混んだ枝や忌み枝から、付け根で抜いていく
  • 「1か所から3本出ていたら1本減らす」くらいの感覚で、上から見て向こうが少し透けて見える程度に。
  • 枝の途中では切らず、付け根から抜くのがポイント(途中で切ると枝先だけ濃くなり、透けません)。
生垣のように表面を面でそろえる「刈り込み」とは別物です。刈り込みは生垣・玉物向き、庭木の枝を整えるのは透かし剪定が基本、と覚えておくと使い分けられます。
剪定を終えてすっきりと風通しよく整えられた庭木のイメージ
忌み枝を減らして透かすと、内側まで日と風が通る姿になります(※イメージ)

切りすぎたら枯れる? 庭木を弱らせるNG剪定

「よかれと思って切ったら、木が枯れた・樹形が崩れた」というのは、切り方と量・時期のミスがほとんどです。実際、「混んでいたので思い切ってバッサリ切ったら、翌年に勢いの強い枝ばかりが立ち上がって、以前より見た目が悪くなった」というご相談は珍しくありません。こうなると、翌年に暴れた枝を付け根から間引き、数年かけて形を戻していくことになります。はじめから3分の1までにとどめておけば避けられた失敗です。次のNGを避けてください。

⚠️ 木を弱らせる・枯らしやすいNG剪定

  • 丸坊主・ぶつ切り:てっぺんや枝を途中でバッサリ切ると、勢いの強い徒長枝が暴発し、切り口から枯れ込みやすくなります。
  • 一度に切りすぎる:3分の1を大きく超えて切ると木が弱ります。とくに常緑樹は葉を一気に失うと弱りやすいので控えめに。
  • 時期を間違える:花木は花芽ができたあとに切ると翌年の花が減ることがあります。真夏の強剪定も乾燥で木を弱らせます(適期は 剪定の時期【樹種別・月別一覧】 を参照)。
  • 切れ味の悪い道具で切る:切り口がつぶれて傷みやすく、病気の入り口になります。

なお、ネットで「剪定 切りすぎ 枯れる」を調べると、室内の観葉植物の話が多く出てきますが、屋外の庭木は勝手が違います。庭木は、正しい位置・適した時期で切れば、多少切っても枯れにくいのが基本です。恐れて切らなさすぎると、かえって混み合って弱ることもあります。「怖くて切れない」という方こそ、まずは忌み枝を減らすところから始めてみてください。

※剪定の適期は樹木の生理にもとづく園芸上の慣行であり、法令等で定められた統一基準はありません。本記事は造園・園芸で一般的に用いられている考え方(2026年7月時点)をもとに整理しています。

どこまで自分でやれる? 業者に任せたほうがよい木

庭木の剪定は、低い木・細い枝なら自分でも十分できます。ただし、高い場所での作業や太い枝の切断は、転落・落枝によるケガの危険が大きくなります。次のポイントで、無理のない範囲かどうかを見極めてください。

比べるポイント自分でやれる目安業者に任せたい目安
木の高さ脚立で安定して届く〜3m以下3mを超える/脚立の天板に乗らないと届かない
枝の太さ・道具剪定ばさみ・のこぎりで切れる太さのこぎりでも切りにくい太い枝・幹
周囲の状況切った枝が落ちる範囲を空けられる電線・建物・塀・隣家が近い
樹種一般的な庭木・生垣松・コニファーなど仕上げが難しい木(松は松の剪定を参照)
足場・人数平らな場所/見ていてくれる人がいる斜面や不安定な足場/作業できるのは自分ひとり
切った枝の処分自治体のルールで出せる量量が多い・運び出せない

ひとつでも右側に当てはまるなら、その部分だけでも業者に任せるほうが安全です。業者に頼むと、危険な作業だけでなく仕上がりと切った枝の処分まで任せられるのが利点です。

3mを超える/のこぎりでも切りにくい太い枝/電線・建物・隣家が近い——このいずれかに当てはまる剪定は、転落・落枝による大ケガや物損に直結します。脚立の天板に乗る、片手で体を支えながら切るといった姿勢も同様です。

✅ 30秒セルフチェック:自分でやる?業者に頼む?

当てはまる項目があるか確認してください。

  • 剪定したい枝が高くて、脚立でも届きにくい(3m超が目安)
  • 剪定ばさみでは切れない太い枝・幹を切る
  • 電線・建物・お隣との境界が近い
  • 足場が平らでない/作業できるのは自分ひとり
  • 松など、切り方に自信のない木

▶ 1つでも当てはまる → 業者への依頼をおすすめします。難しい部分だけを頼むこともできます。

▶ 1つも当てはまらない → 自分での剪定も十分できます。保護具(手袋・保護メガネ)を着け、脚立を安定させ、切った枝が落ちる範囲に人がいないことを確認してから作業してください。

業者に頼む場合の費用の考え方(「この枝だけ」の部分依頼もできます)

「全部お願いするほどではないけれど、この枝だけ危ない」という場合、難しい部分だけの依頼もできます。剪定費用は次の条件で変わるため、一律ではありません。

  • 木の高さ:高くなるほど手間と危険が増えます
  • 本数:まとめて作業できるかどうか
  • 枝の量と処分量:搬出・処分の手間が変わります
  • 搬出経路・車の入りやすさ:庭までの通路の幅など
  • 電線・隣家との距離:枝を落とす方向の確保に手間がかかります

「一式いくら」ではなく、作業費・処分費などの内訳を確認できる業者だと安心です。高さ別の費用目安は 高くなりすぎた木を低くする剪定 の費用の章にまとめています。

当社では、これらの条件によって費用が変わるため、無料の現地見積もりで総額を確定します(写真でのご相談も可能です)。金額をご確認いただいてからの作業で、後からの追加はありません。

高い枝・太い枝は、一人で無理をしないでください

「途中まで自分でやったけれど、高い枝が残って危ない」というご相談もよくいただきます。難しい部分だけでもお任せいただけます。ご相談・お見積りは無料です。

LINEで相談する電話で相談 080-5446-4889

「高くなりすぎた木を低くしたい」ときは

ここまでは枝を整える基本の剪定ですが、「木そのものが高くなりすぎて、背丈を下げたい」という場合は、芯止め(幹の中心を目標の高さで止める)という別の切り方になります。高い木の芯止めは高所作業で危険が大きいため、やり方と安全の目安を 高くなりすぎた木を低くする剪定(芯止め・強剪定) にまとめました。剪定全体の流れや他の作業は 剪定完全ガイド をご覧ください。

剪定した枝の片付け・処分はどうする?

自分でやってみた方から多いのが「切るより片付けのほうが大変だった」という声です。見上げたまま腕を上げ続ける姿勢は肩や首に負担がかかり、そのうえ切った枝を集めて束ね、指定の長さに切りそろえる作業に時間を取られます。庭木を一度剪定すると、思いのほか大量の枝葉が出ます。主な処分方法は次のとおりです。

  • 自治体の可燃ごみ:多くの自治体で、剪定枝を可燃ごみとして回収しています。ただし長さ・太さ・束ね方のルールがあり、太い枝は対象外のこともあります。
  • ごみ処理施設へ持ち込み:量が多い・大きい場合は、自治体の施設へ直接持ち込む方法があります。
  • 業者に依頼:量が多い・分別が面倒なときは、まとめて処分を頼めます。

枝の量・サイズごとの捨て方や自治体ルールの確認先は、剪定した枝の処分方法 で詳しく解説しています。処分の段取りまで考えておくと、剪定当日がスムーズです。切った枝の片付け・処分だけのご相談も承ります。

よくある質問(FAQ)

庭木の剪定は自分でできますか?
高さ3mくらいまで・平らな場所・脚立が安定して届く細い枝であれば、剪定ばさみと剪定のこぎりで自分でもできます。基本は「外芽の上で切る」「枝は付け根で切る」「一度に3分の1まで」の3つです。3mを超える・太い幹・電線のそば・松などの木は、危険や失敗のリスクが高いため業者への依頼をおすすめします。
剪定に最低限そろえる道具は何ですか?
剪定ばさみ・剪定のこぎり・手袋(+保護メガネ)の3点があれば始められます。生きた枝の剪定には、切り口がつぶれない「バイパスタイプ」の剪定ばさみが向いています。太い枝には剪定のこぎりを使います。
剪定ばさみはどう選べばいいですか?
庭木の生きた枝を切るなら、刃どうしが交差してきれいに切れる「バイパスタイプ」がおすすめです。枯れ枝中心なら「アンビルタイプ」も使えます。手の大きさに合って握りやすく、切れ味のよいものを選ぶと、作業がラクで木も傷めにくくなります。
枝はどこで切ればいいですか?
枝を短くするときは、外向きの芽の5〜10mmほど上で、やや斜めに切ります。いらない枝を丸ごと切るときは、幹との境目のふくらみ(ブランチカラー)を残して付け根で切ります。枝の途中で切ると切り口が枯れ込みやすいため避けます。
どの枝を切ればいいのか分かりません。
まず「忌み枝」と呼ばれる不要な枝から切ると失敗しにくいです。内側や幹に向かう枝、上に勢いよく伸びた枝(徒長枝)、ほかの枝と交差・並行する枝、根元や幹から出る細い枝、枯れ枝などが対象です。これらを付け根から減らすだけで、風通しと見た目が整います。
透かし剪定と刈り込みはどう違いますか?
透かし剪定は、混んだ枝を付け根から間引いて枝数を減らし、内側まで日と風を通す剪定です。木の大きさや形は大きく変えません。刈り込みは、生垣や玉物の表面を面でそろえる切り方です。庭木の枝を整えるのは透かし剪定が基本です。
切りすぎると木は枯れますか?
一度に大量に切る・幹の途中でぶつ切りにする・時期を誤ると、木が弱ったり枯れたりすることがあります。一度に切るのは全体の3分の1までを目安にし、正しい位置で切れば、屋外の庭木は多少切っても枯れにくいです。逆に混み合ったまま放置すると弱ることもあります。
剪定してはいけない時期はありますか?
花を咲かせる木は、花芽ができたあとに強く切ると翌年の花が減ることがあります。また真夏の強い剪定は乾燥で木を弱らせやすいため避けます。適した時期は樹種によって異なるため、剪定の時期をまとめた記事を参考にしてください。
剪定した枝はどうやって捨てますか?
多くの自治体で、剪定枝を可燃ごみとして回収しています(長さ・太さ・束ね方のルールあり)。量が多い・太い枝は、自治体の処理施設への持ち込みや、業者への処分依頼が必要です。捨て方の詳細は剪定枝の処分の記事で解説しています。
庭にある木の種類が分からなくても相談できますか?
大丈夫です。木の全体と枝ぶりが分かる写真を送っていただければ、樹種や状態の見当をつけたうえでご案内します。写真がなくても、高さや葉の様子をお聞かせいただければご相談に乗れます。
自分で切ってみたものの、途中で手に負えなくなりました。
高い枝や太い枝が残って危険を感じたら、無理をせず中断してください。難しい部分だけの作業や、切った枝の片付け・処分だけのご相談も承ります。状況をお知らせいただければ、必要な部分だけをご提案します。

まとめ:庭木の剪定は「基本の3つ」から始めよう

  • 道具は剪定ばさみ・剪定のこぎり・手袋の3点から。生木にはバイパスタイプの剪定ばさみを。
  • 切り方の基本は①外芽の上で切る②枝は付け根で切る③一度に3分の1まで
  • 切る枝は忌み枝(内向き・交差・徒長・枯れ枝など)から。混んだ木は透かし剪定で間引く。
  • 丸坊主・切りすぎ・時期ミスは枯れのもと。屋外の庭木は正しい時期・位置で切れば枯れにくいので、まずは忌み枝から。
  • 自分でやれるのは3m以下・平地・細い枝まで。高い木・太い枝・松などは無理をせず業者へ。

剪定は、できる範囲を自分で・危ない部分はプロにと分けると、費用も抑えつつ安全に庭を整えられます。「ここは危ないかも」と感じたら、その部分だけでもご相談ください。

こんな方が、当社にご相談されています。

  • 低い枝は自分で切ったが、高い枝が届かず危ない
  • 太い枝・大きくなった木で、自分の道具では手に負えない
  • 剪定で出た大量の枝の片付け・処分まで任せたい
高い場所での作業は、慣れている方でも転落の危険があります。少しでも不安を感じたら、その時点で中断してご相談ください。

運営:生活サポート24(庭木の剪定・伐採・枝の処分など庭まわり全般に対応)

📷 手に負えない枝だけでも、お気軽にご相談ください

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木の写真があると状況の確認がスムーズですが、なくても大丈夫です。切った枝の処分だけのご依頼も承ります。まずはお気軽にご相談ください。

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