
「庭木を剪定したいけれど、今の時期に切って大丈夫?」——そんなお悩みはありませんか?
✓ 剪定の時期は「木のタイプ」でほぼ決まる
✓ 花を楽しむ木だけは別ルール(花が終わった直後に切る)
✓ 適期を外しても、軽い手入れなら慌てなくていい
樹種別の適期は月別の早見表ですぐ確認できます。切ると弱るNG時期、適期を逃したときの考え方までまとめました。
まず結論:剪定時期は「木の3タイプ」で覚える
剪定の適期は、落葉樹=冬(11〜2月)、常緑樹=春〜初夏(3〜6月)、針葉樹=春(3〜4月)、花を楽しむ木=花が終わった直後が基本です。
- 落葉樹(モミジ・ハナミズキ・サクラなど)=葉を落として休む冬(11〜2月ごろ)が基本。枝ぶりが見通せて木の負担も小さい
- 常緑樹(シマトネリコ・キンモクセイ・ツバキなど)=新芽が動く春〜初夏(3〜6月ごろ)が中心。真冬の強い剪定は避ける
- 針葉樹(松・コニファーなど)=芽が伸びる前の春(3〜4月ごろ)が目安。松は時期ごとの手入れがある
- 花を楽しむ木は「花が終わった直後」に切る(次の花芽を落とさないため)
- ただし、枝が電線に触れそう・幹が傾いて倒れそうな「危険な木」は、時期を待たず早めの対応を
樹種別・剪定時期の早見表【月別】
代表的な庭木の、剪定に向く時期の目安です。地域の気候や品種で前後するため、あくまで一般的な目安として活用してください(スマホは表を横にスクロールできます)。手入れにコツがいる木は、樹種名から個別の解説にも進めます。
| 樹種 | タイプ | 基本の適期 | 軽い剪定・2回目 | ひとこと注意 |
|---|---|---|---|---|
| モミジ・カエデ | 落葉樹 | 11〜2月(落葉後) | 6〜7月に混み枝を軽く | 早春は切り口から樹液が出やすい。夏の強剪定は避ける |
| ハナミズキ | 落葉樹 | 11〜3月(落葉期) | 基本は年1回で十分 | 花芽は夏にできる。切りすぎると翌春の花が減る |
| サルスベリ | 落葉樹 | 2〜3月(芽吹き前) | 花後に伸びた枝を軽く | 新しい枝に花が咲くので、冬〜芽吹き前に切り戻してよい |
| ウメ(梅) | 落葉樹 | 11〜1月+花後(3月) | 花後に軽く整える程度 | 花芽を落とさないよう、切りすぎは花後に軽く |
| サクラ(桜) | 落葉樹 | 11〜2月 | 基本は切らずに見守る | 切り口が腐りやすい。太い枝は極力切らず、切ったら癒合剤を |
| フジ(藤) | 落葉樹 | 12〜2月+花後(5〜6月) | 夏に伸びるツルを整理 | 花後にツルを整理すると翌年も咲きやすい |
| シマトネリコ | 常緑樹 | 3〜4月(芽吹き前) | 6〜9月に伸びすぎを軽く | 成長が早い。真冬の強剪定は避ける |
| キンモクセイ | 常緑樹 | 3〜4月 or 花後(10〜11月) | 基本は年1回でOK | 刈り込むなら花後か早春。夏以降は花芽を落としやすい |
| ツバキ・サザンカ | 常緑樹 | 花が終わった直後(3〜4月ごろ) | それ以外は軽く整える程度に | 花芽を落とさないよう花後すぐに。チャドクガに注意 |
| ツゲ・生垣類 | 常緑樹 | 5〜6月 | 9〜10月(年2回) | 新芽が固まった頃に刈り込むと形を保ちやすい |
| オリーブ | 常緑樹 | 3〜4月 | 夏に混み枝を軽く | 寒さに弱いので厳冬期は避ける |
| マツ(松) | 針葉樹 | みどり摘み5月/もみあげ11〜12月 | 時期ごとの手入れが基本 | 切り方に技術がいる。高木は高所作業で無理は禁物 |
| コニファー | 針葉樹 | 3〜4月 | 9〜10月 | 葉のない古枝まで切ると芽が出にくい。表面を浅く整える |
※剪定の適期は樹木の生理にもとづく園芸上の慣行であり、法令等で定められた統一基準はありません。上表は造園・園芸で一般的に用いられている目安(2026年7月時点)で、実際の適期は、お住まいの地域の気候・品種・木の状態によって前後します。
なお、「うちの木が落葉樹なのか常緑樹なのかも分からない」というご相談も少なくありません。冬に葉が残っているかどうかが、いちばん分かりやすい見分け方です。

なぜ剪定の「時期」が大事なのか
同じ切り方でも、時期を選ぶかどうかで木の元気さが変わります。理由は大きく3つです。
- 木の負担が変わる:多くの木は、生育が止まって休んでいる時期(落葉樹なら冬)に切ると回復の負担が小さくなります。逆に、成長の真っ最中や真夏・厳寒期に強く切ると、体力を消耗して弱ることがあります。
- 花芽を切ると花が咲かない:花を楽しむ木は、咲く何か月も前に「花芽(次の花のもと)」を用意します。この花芽ができた後に枝を刈り込むと、翌シーズンの花が減ってしまいます。
- 切り口の傷みや病害虫を避ける:樹液が盛んに動く時期に太い枝を切ると樹液が止まりにくく、切り口から菌が入りやすくなります。木が乾燥しやすい真夏の直射も、切り口には負担です。
そのため、剪定は「気が向いたとき」ではなく木のタイプに合った時期に合わせるのが基本です。剪定の費用や、自分でやるか業者に頼むかといった全体像は 剪定完全ガイド にまとめています。
「今月は何を切る?」月から引く剪定カレンダー
「この木はいつ?」ではなく「今月は何ができる?」から知りたいときは、こちらをご覧ください(軽い剪定・2回目のタイミングは上の早見表の「軽い剪定・2回目」列もあわせてご確認ください)。
- 1〜2月(真冬)
- モミジ・ハナミズキ・サクラ・フジなど落葉樹の基本剪定/ウメは1月ごろまで/サルスベリは芽吹き前(2〜3月)に切り戻し/常緑樹の強剪定は避ける
- 3〜4月(芽吹き前)
- シマトネリコ・オリーブ・コニファーなど常緑樹・針葉樹の基本剪定/ツバキ・サザンカは花が終わった直後に/ウメも花後(3月ごろ)に軽く/キンモクセイを早春に刈り込むならこの時期
- 5〜6月(新芽が固まる頃)
- ツゲ・生垣の刈り込み/松のみどり摘み(5月ごろ)/フジの花後整理
- 7〜8月(真夏)
- 強剪定は避ける。枯れ枝・折れ枝の除去や、シマトネリコなど伸びの早い常緑樹を軽く透かす程度なら行えます/台風シーズン前の備えは 台風前の庭木対策 をご覧ください
- 9〜10月(秋)
- 生垣・コニファーの2回目の刈り込み/キンモクセイは花が終わってから(10月ごろ〜)
- 11〜12月(落葉期)
- 落葉樹の剪定開始(モミジ・ハナミズキ・サクラ・ウメなど)/松のもみあげ/キンモクセイの花後剪定もこの頃まで

やってはいけない「NG時期」の剪定
「切る時期を間違えた」で多いのが、次のパターンです。実際、「成長の早い常緑樹を、8月に思い切って半分ほどの高さまで刈り込んだ」——その後、葉の色が悪くなって初めて時期の問題に気づいた、というご相談は珍しくありません。こうした場合も、無理に切り足さず、次の適期まで枯れ枝の除去だけにとどめることで、少しずつ落ち着いていくケースがあります。
⚠️ こんな時期の剪定は避ける
- 落葉樹を真夏に強剪定:直射日光で幹が傷み、体力を消耗して弱りやすい
- 常緑樹を真冬に強剪定:寒風で切り口から枝が枯れ込みやすい
- 花芽ができた後に花物を刈り込む:ツバキ・キンモクセイ・アジサイなどは翌年の花が減ったり、咲かなくなったりすることがあります
- カエデ類を早春(芽が動く頃)に太枝切り:樹液が止まりにくく木が弱る
- サクラの太い枝を切る:切り口から腐りやすい。切るなら細枝を休眠期に、切り口には癒合剤を
逆に言えば、時期を強く意識すべきなのは「バッサリ切る強剪定」です。軽い手入れとの線引きは、次の章で整理します。
適期を逃した・伸び放題になったときはどうする?
「気づいたら適期が過ぎていた」という場合も、慌てなくて大丈夫です。ご相談で多いのは、「伸びすぎに気づいてから時期を調べたら、すでに適期を過ぎていた」というケースです。次のように考えると判断しやすくなります。
- 軽い手入れなら急がない:枯れ枝・折れ枝の除去や、少し混んだ部分を透かす程度なら、多くの木で時期をあまり選びません。
- 強剪定は次の適期まで待つ:高さを下げる・大きく切り戻すといった強い剪定は、木の負担が大きいため、できるだけ適期を待つのが安心です。
- 危険な木は時期より安全を優先:枝が電線に触れそう、幹が傾いている、台風で折れそうな枝がある——こうした場合は、時期を待たずに早めに対処します。
「大きくなりすぎて高さを下げたい」という場合の切り方は 高くなりすぎた木を低くする剪定 で、自分で手入れするときの道具や切り方は 庭木の剪定を自分でやる方法 でくわしく解説しています。
業者に頼む場合の費用の考え方
剪定費用は、木の高さ・本数・枝の量と処分量・搬出経路や車の入りやすさ・電線や隣家との距離で変わります。「一式いくら」ではなく、内訳を確認できると安心です。切った枝の処分方法は 剪定枝の処分方法 にまとめています。

自分で切る?プロに任せる?判断の目安
✅ 30秒セルフチェック
当てはまる項目があるか確認してください。
- 脚立を使わないと届かない高さの枝がある
- 電線・道路・隣家の方向に枝が伸びている
- 幹が傾いている/太い枝を切る必要がある
- 何年も手入れをしていない
▶ 1つでも当てはまる → 時期より安全が優先。業者への相談をおすすめします。
▶ どれも当てはまらない → 適期を守れば、ご自身での軽い手入れも検討できます。
💬 「今切っていい木か」も相談できます
「時期を逃したかも」「この木は今切って大丈夫?」という段階のご相談でも大丈夫です。状況に合わせて、切るか待つかも含めてご提案します。ご相談・お見積りは無料です。
よくある質問(FAQ)
- 庭木の剪定に一番いい時期はいつですか?
- 木のタイプで異なります。落葉樹は葉が落ちた後の冬(11〜2月ごろ)、常緑樹は新芽が動く春〜初夏(3〜6月ごろ)、針葉樹は春(3〜4月ごろ)が基本です。花を楽しむ木は花が終わった直後に切ります。地域の気候や品種で前後するため、目安として活用してください。
- 夏に剪定してもいいですか?
- 混みすぎた枝を軽く透かす程度なら夏でも行えますが、高さを下げるような強い剪定は避けるのが無難です。真夏の強剪定は、直射日光による幹の傷みや体力の消耗で木が弱りやすいためです。どうしても気になる枝がある場合は、軽く整える程度にとどめます。
- 剪定の時期を間違えるとどうなりますか?
- 木が弱ったり、切り口から枯れ込んだり、花物では翌年の花が減ったりすることがあります。特に、花芽ができた後に花物を刈り込むと花が減り、樹液が動く早春にカエデ類の太枝を切ると木が弱りやすいので注意します。軽い手入れであれば影響は小さめです。
- 花が咲く木はいつ剪定すればいいですか?
- 基本は「花が終わった直後」です。多くの花木は、花が終わってから次のシーズンの花芽をつくります。そのため花芽ができる前(=花が終わってすぐ)に切ると、翌年の花が減りにくくなります。ツバキ・サザンカ・キンモクセイなどが代表例です。
- 常緑樹と落葉樹の見分け方はありますか?
- いちばん分かりやすいのは冬の姿です。冬に葉を落として枝だけになるのが落葉樹(モミジ・ハナミズキなど)、冬でも葉がついているのが常緑樹(シマトネリコ・キンモクセイ・ツバキなど)です。判断がつかない場合は、写真を見せていただければ、見分けのご案内がしやすくなります。
- 剪定は年に何回すればいいですか?
- 木の種類と目指す姿によります。生垣や成長の早い木は年2回(初夏+秋)、多くの庭木は年1回が目安です。伸びきってから大きく切るより、軽いうちにこまめに整えるほうが、木の負担も作業量も抑えやすくなります。
- 松の剪定はいつやりますか?
- 松は時期ごとに手入れが分かれます。春(5月ごろ)に伸びた新芽を摘む「みどり摘み」、秋から冬(11〜12月ごろ)に古い葉を取り除く「もみあげ」が代表的です。切り方にコツがあり、高木は高所作業になるため、自信がない場合は無理をせず専門の手を借りるのが安心です。
- 物干しや洗濯物に枝がかかっています。適期まで待つべきですか?
- 洗濯物や物干しにかかる枝、通路をふさぐ枝など、生活に支障が出ている場合は適期を待たずに切って構いません。枝先を整える程度であれば、木への負担は小さく済みます。ただし高い位置の枝や太い枝は危険をともなうため、無理をせずご相談ください。
- 業者に頼む場合、いつごろ予約すればいいですか?
- 適期は樹種ごとに集中するため、その時期は予約が混み合いやすくなります。落葉樹の冬剪定なら秋のうち、常緑樹の春剪定なら冬のうちにご相談いただくと、日程を調整しやすくなります。
- 時期を気にせず切っていい枝はありますか?
- 枯れ枝・折れ枝・明らかに病気の枝は、見つけたときに取り除いて構いません。また、電線に触れそうな枝や、傾いて倒れそうな木など、安全に関わる枝は時期を待たずに早めの対処が優先です。高所や太い枝は危険なので、無理せずご相談ください。
まとめ:剪定時期は「3タイプ+花は花後」で判断
- 基本は落葉樹=冬/常緑樹=春〜初夏/針葉樹=春。花を楽しむ木は花が終わった直後
- 樹種ごとの適期は早見表、今月やれることは月別カレンダーで確認
- 真夏の強剪定・厳冬期の常緑樹・花芽後の花物はNG。軽い手入れは時期を選びにくい
- 適期を逃しても、軽い手入れは急がず、強剪定は次の適期まで待つ
- 危険な木は時期より安全優先。高所・太枝は無理せず業者へ
そのままにすると翌年はさらに枝が伸び、作業も費用も大きくなりがちです。「何の木か分からない」「今が適期かも分からない」という段階のご相談も珍しくありません。
運営:生活サポート24(庭木の剪定・伐採など庭の手入れ全般に対応)
📷 「この木、いつ切ればいい?」だけでも大丈夫です
✓ 写真なしでも相談OK / ✓ 樹種が分からなくてもOK / ✓ 確定した総額から追加なし
写真があると樹種や状態の見当がつきやすくなりますが、なくても構いません。まずはお気軽にご相談ください。

