「今年もそろそろ屋根の雪下ろしをしないと」——毎年やってきたことだから、今年も自分でできると思っていませんか。

結論から言うと、屋根の雪下ろしは公的データでも死亡事故が繰り返し起きている作業です。この記事では、実際にどれくらいの事故が起きているのか、なぜ危険なのか、そして「自分でやってよい人」と「今すぐ業者に切り替えるべき人」をチェックリストで判断できるように整理します。

運営:生活サポート24(雪かき・雪下ろし代行、365日対応)

屋根に積もった危険な雪庇
屋根の雪庇(せっぴ)のイメージ ※イメージ

まず結論:高齢・単独作業・急な傾斜は業者への切り替えサイン

  • 屋根の雪下ろし・除雪作業中の死亡事故は、公的データで毎年のように発生しています。「自分は大丈夫」という思い込みが最大のリスクです。
  • 特に危険なのは「高齢である」「一人で作業する」「急な傾斜の屋根」「はしごを使う」の組み合わせです。1つでも当てはまるなら、無理をする前に業者への切り替えを検討してください。
  • 死亡事故は65歳以上に集中しており、単独作業中の事故が多いこともわかっています。
  • 「今年は自分で」を続けるか「今年から業者に頼む」かは、体力や勇気の問題ではなく、条件がそろっているかどうかの判断です。
⚠ 次のいずれかに当てはまる方は、原則として屋根に上がることはおすすめできません。「高齢(目安60〜65歳以上)」「一人で作業する」「命綱・アンカーがない」——1つでも当てはまるなら無理は禁物です。ご自身で作業する場合も、一人で屋根に上がらない/命綱なしで作業しない/雪を落とす方向に人を立たせないの3点は必ず守ってください。

屋根の雪下ろし事故はどれくらい起きているか(消防庁データで見る実態)

「雪下ろしが危険」というのは感覚論ではありません。総務省消防庁が毎年公表している消防白書・被害状況の集計から、実際の数字を確認しておきます。

項目データ
除雪作業中の死者数(令和3年度冬期・2022年4月報道時点)74人(うち9割超が65歳以上)
除雪作業中の死者数(令和6年度冬期・2025年2月5日時点)34人(うち約9割が65歳以上)
主な原因(屋根の雪下ろし等)屋根やはしごからの転落、屋根からの落雪が全体の約8割を占める
65歳以上の死亡・重傷事故のうち単独作業中だった割合(内閣府ヒアリング調査)約8割

※出典:日本経済新聞「除雪中の事故74人死亡、9割高齢者 総務省消防庁」2022年4月(令和3年度冬期集計)、総務省消防庁「令和6年版消防白書|雪害の現況と最近の動向」(令和6年度冬期・2025年2月5日時点)、内閣府「雪害による犠牲者発生の要因等総合調査」(平成20年12月・現地ヒアリング事例分析)。数値は公表年・冬期の積雪状況により変動するため、最新の公式発表もあわせてご確認ください。

この数字が示しているのは、「雪下ろし中の事故は特別なケースではなく、雪国では毎年起きている現実の事故である」ということです。しかも、事故の原因の多くは高齢者の単独作業に集中しています。経験があることは大きな強みですが、体力やバランス感覚は年齢とともに変化するため、昔と同じ感覚で作業することは危険です。

⚠ 大雪の年は死者数が跳ね上がります。年度によって死者数の変動は大きく、豪雪となった年ほど屋根の雪下ろし・除雪作業中の事故が増える傾向にあります。「今年は例年より雪が多い」と感じたときほど、無理をしないでください。

なぜ危険なのか(転落・落雪・除雪機事故の典型パターン)

屋根の雪下ろしがなぜここまで死亡事故につながりやすいのか、典型的な事故パターンを整理します。

① 屋根からの転落

最も多いのが、屋根の上から地面へ転落する事故です。雪で足元が滑りやすくなっている上に、屋根の勾配・雪の重みでバランスを崩しやすい状況が重なります。単独で作業していた場合、転落しても発見が遅れ、被害が拡大するケースが報告されています。

② はしごからの転落

屋根に上がる・下りる際のはしごの転落も繰り返し起きています。雪や氷ではしごの足元が固定されていなかったり、はしご自体が凍りついて滑ったりすることが原因になります。屋根の上と違い「もう少しで地上」という油断が生まれやすい場面でもあります。

③ 落雪の直撃・雪に埋まる

屋根から落とした雪の下敷きになる、あるいは屋根に積もった雪が本人の頭上に崩れ落ちるケースです。作業する本人だけでなく、近くにいた家族や通行人が巻き込まれることもあります。

④ 除雪機への巻き込まれ

除雪機を使う場合は、詰まった雪を取り除こうとして手を入れた際に巻き込まれる事故が起きています。除雪機を使った作業中の事故は、屋根の雪下ろしとは別の危険パターンとして扱われます。詳しくは除雪機事故はなぜ起きる?で解説しています。

これらの事故に共通するのは、「一人で・急いで・慣れた作業だから大丈夫」という条件が重なったときに起きやすいという点です。次の章で、自分にその条件が当てはまるかを確認してください。

✅ 30秒セルフチェック:自分でやっていい人・今すぐ業者に切り替えるべき人

当てはまる項目があるか確認してください。

  • 60歳以上である、または持病(高血圧・心疾患・関節や腰の痛みなど)がある
  • 屋根の上に自分一人しかいない状況で作業する予定である(見守り・声かけができる人がいない)
  • 屋根の勾配が急、または屋根に上がった経験がほとんどない
  • はしごを使わないと屋根に上がれない
  • 命綱・アンカー(命綱を固定する金具)を屋根に設置していない
  • 今年の積雪量・雪質が例年よりも重い・多いと感じている

▶ 1つでも当てはまる → 今回は業者への切り替えを検討してください。命に関わる事故は、まさにこれらの条件が重なったときに起きています。

▶ 1つも当てはまらない → 装備を整えたうえで慎重に進められる可能性があります。ただし、必ず声をかけ合える人がそばにいる状態で作業し、少しでも不安を感じたら中断してください。

実際のご相談では、「高齢の親が一人で屋根に上がろうとしていて心配」というお電話をいただき、翌日改めて様子を伺うと屋根に雪庇ができていたため、そのまま業者対応に切り替えたというケースも珍しくありません(複数のご相談内容をもとに構成した一例です)。「自分は頼むほどではないかもしれない」と思われる方からのご相談も少なくありません。「自分の場合は当てはまるのか分からない」という判断に迷う場合も、無理に自己判断せず一度状況をお聞かせください。

1つでも当てはまったら、無理せずご相談を

屋根に上がるべきか迷ったときは、状況に合わせて「自分でやってよいか・頼んだ方がよいか」の判断材料をお伝えします。一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。ご相談・お見積りは無料です。

LINEで相談する電話で相談 080-5446-4889

安全に頼める業者の条件(作業体制・写真での状況報告)

「業者に頼む」と決めても、どんな業者でもよいわけではありません。雪下ろし・除雪作業は業者側にとっても危険を伴う作業のため、安全な作業体制が整っているかを確認することが大切です。

安全帯・命綱を装着したプロの屋根雪下ろし作業
安全帯・命綱を装着した作業のイメージ ※イメージ
確認ポイント内容
作業人数屋根の上と地上、複数人で連携して作業する体制か
見積りの明朗さ作業前に金額の説明があり、追加費用が発生する条件を確認できるか
作業後の報告作業前後の状況を写真で報告してもらえるか
対応スピード積雪状況を伝えてからどのくらいで対応可能か

作業時間制・事前見積り・写真報告を行っている業者は、比較的安心して依頼しやすいでしょう。当社(生活サポート24)もこの体制を採用しており、目安として地面の雪かき・除雪作業は1時間4,000円〜が目安です(人数・作業内容・積雪量によって変動します)。屋根の雪下ろしは高所作業となるため別料金となり、現地状況を確認したうえでお見積りいたします(詳しい考え方は費用相場の記事で解説しています)。屋根の雪下ろしにも対応しており、排雪作業や、雪でスタックした車の救出といった緊急出動にも対応しています。出張・お見積りは無料、キャンセルも無料で、365日対応しています。

当社への相談でも、屋根の勾配や積雪量、屋根に上がるまでの動線などを詳しくお聞きして初めて対応可否や作業人数が固まるケースが多く、電話やLINEで一言だけ伺ってすぐに金額を即答できる作業ではありません。それだけ現場ごとの条件差が大きい作業だとご理解いただければと思います。

立会いは不要です。作業前後の状況は写真でご報告します。ただし、最終的な金額や作業可否は現地・当日の状況によって変わることがあるため、写真だけで正式な金額をその場で確定させることは基本的にできません。まずは写真や状況をお送りいただき、概算の目安をお伝えする流れになります。
頼むべき業者の見分け方・確認すべき質問をもっと詳しく知りたい方は、雪下ろし・雪かき業者の選び方をご覧ください。費用の内訳や追加費用の考え方は雪かき・雪下ろし代行の費用相場で解説しています。

「自分ではなく、離れて暮らす親の屋根が心配」という方は実家の雪下ろしを遠方から依頼する方法、「高齢の親にやらせたくない」という方は自治体の福祉除雪と民間代行の使い分け方もあわせてご確認ください。

よくある質問(FAQ)

屋根の雪下ろしはなぜそんなに危険なのですか?
雪で足元が滑りやすくなること、屋根の勾配、雪の重みでバランスを崩しやすいことが重なるためです。総務省消防庁「令和6年版消防白書」では、屋根やはしごからの転落・屋根からの落雪が除雪中の死亡事故全体の約8割を占めると報告されており、そのうち多くが65歳以上の方です。
屋根の雪下ろし事故は実際どれくらい起きているのですか?
日本経済新聞の報道(2022年4月・令和3年度冬期集計)では除雪作業中の死者は74人(9割超が65歳以上)、総務省消防庁「令和6年版消防白書」では令和6年度冬期(2025年2月5日時点)の死者34人(約9割が65歳以上)と報告されています。原因の多くは屋根やはしごからの転落・落雪です。数値は年度・積雪状況によって変動します。
何歳くらいから業者に頼んだほうがよいですか?
明確な年齢の基準はありませんが、公的データでは死亡事故の高齢者への集中が確認されており、特に65歳以上では単独作業中の事故が多く報告されています(約8割)。60歳を超えて体力やバランス感覚に不安を感じ始めたら、切り替えを検討するタイミングと考えてください。
一人で雪下ろしをするのは危険ですか?
単独作業中の事故は多く報告されており、内閣府の調査では65歳以上の死亡・重傷事故のうち約8割が一人で作業していた事例です。転落した際に発見が遅れることが被害拡大につながるため、必ず声をかけ合える人がそばにいる状態で行うか、業者への依頼を検討してください。
自分で雪下ろしをしてもよい条件はありますか?
年齢や持病に不安がなく、屋根の勾配が緩やか、命綱などの安全装備を用意でき、そばに見守れる人がいる場合は、慎重に進められる可能性があります。ただし少しでも不安を感じたら中断し、無理をしないことが最も重要です。
屋根の雪下ろしを業者に頼むといくらくらいかかりますか?
屋根の雪下ろしは高所作業のため、地面の雪かき(1時間4,000円〜)とは別料金の見積りになります。費用は作業時間×人数+現場の状況(屋根の勾配・高さ・積雪量など)で決まり、詳しい考え方は費用相場の記事で解説しています。最終的な金額は状況確認後にご案内します。
立会いなしでも屋根の雪下ろしを依頼できますか?
立会いは不要です。作業前後の状況は写真でご報告します。ただし最終的な金額や作業可否は現地・当日の状況で変わることがあるため、写真だけでその場の正式金額を確定することはできません。
雪下ろしは何cm積もったら必要ですか?
屋根の構造や雪質によって異なるため、一律に「何cmで必要」とは言えません。雪庇(せっぴ)や屋根のたわみ、軒先からの落雪リスクなども含めて判断する必要があるため、不安を感じた時点で一度状況をお知らせください。
除雪機を使っていれば屋根に上らなくても安全ですか?
除雪機は主に地上や敷地内の除雪に使われるもので、屋根の雪下ろし自体の代わりにはなりません。また除雪機は詰まった雪を取り除く際の巻き込まれ事故が別に報告されています。詳しくは除雪機事故に関する記事をご覧ください。
急な依頼でも対応してもらえますか?
365日対応しており、状況によっては迅速な対応が可能です。まずは屋根の状況や積雪の様子をLINEまたは電話でご相談ください。
排雪や車が雪でスタックした場合も対応してもらえますか?
排雪作業は見積り対応、車の救出やスタックからの緊急出動にも対応しています。屋根の雪下ろしとあわせてご相談ください。
雪下ろし作業中、小さな子どもやペットは外に出しても大丈夫ですか?
作業中は落雪や、屋根から落とした雪の下敷きになる危険があるため、作業範囲の近くに子どもやペットを近づけないようにしてください。可能であれば屋内や作業と離れた場所で過ごしてもらい、目を離さず見守れる大人を必ずつけるようにしましょう。
屋根の雪下ろし作業後、除去された雪のイメージ
作業完了後のイメージ ※イメージ

まとめ:無理をする前に相談する選択肢を持つ

  • 屋根の雪下ろし・除雪作業中の死亡事故は、公的データでも毎年のように起きている現実のリスクです(令和3年度冬期は死者74人・9割超が65歳以上、令和6年版消防白書では屋根やはしごからの転落・落雪が全体の約8割を占めると報告されています)。
  • 高齢・単独作業・急な傾斜・命綱なし——1つでも当てはまるなら、それは業者へ切り替えるサインです。
  • 「今まで大丈夫だったから今年も」という経験則より、今の自分の条件で判断してください。
  • 迷ったら、無理をする前にまず写真や状況を送って相談する選択肢があります。
  • 実際のご相談でも、屋根の状態や積雪の重さは同じ地域・同じ家でも年によって大きく変わるため、「去年は自分でできたから今年も」という判断は現場を見るまで断定できません。

無理をする前に、まずご相談ください

屋根や積雪の写真があると状況をつかみやすいですが、なくても大丈夫です。まずはお気軽にご相談ください。

LINEで相談する電話で相談 080-5446-4889