「抜いても抜いても生えてくる」「春にツクシが出たと思ったら、夏は庭じゅうスギナだらけ」——スギナは地下茎が深く、人力では抜き切れないため「地獄草」とも呼ばれるしつこい雑草です。

この記事では、スギナがしつこい理由効く除草剤と最適な時期石灰や耕運機がNGな理由再発を防ぐ方法を整理します。

まず結論:スギナは地下茎が深い。成長期(4〜6月)に除草剤を葉から

  • スギナがしつこいのは、地下茎が30cm〜ときに1mもの深さで広がるため。人力で抜き切るのは現実的ではありません
  • 確実なのは、成長期(4〜6月)に茎葉処理型の除草剤を葉から吸収させ、地下茎まで枯らす方法。仕上げに防草シートで再発を防ぎます。
  • 石灰をまいても効果はなく、耕運機で地下茎を切ると逆に増えます(理由は後述)。広範囲・毎年繰り返すならプロに。

スギナの駆除がしつこい理由

  • 地下茎がとても深い:地下30cm〜、ときに1mほどの深さで横に広がり、地上部を抜いても地下茎が残って再生します。
  • ツクシ(胞子茎)とつながっている:春のツクシはスギナの一部で、地下でつながっています。ツクシは夏に枯れますが、スギナ本体は残ります。
  • 切れた地下茎から再生する:地下茎を切断すると、その断片それぞれから新芽を出してかえって増えることがあります。

スギナの駆除方法を比較

地下茎が深いため、「地上部を取る」だけでは終わりません。地下茎まで届く方法が基本です。

方法効果(地下茎まで)手間向いている人
除草剤(茎葉処理型)を葉にかける◎ 成長期なら地下茎まで届きやすい確実に弱らせたい・範囲が広め
掘り取り△ 30cm〜1mで取り切れず再生大(非現実的)ごく狭い・薬剤を使えない場所
防草シート(駆除後)―(予防)再発を抑える仕上げ
熱湯をかける△ 一時的ごく狭い範囲の応急処置

※園芸・除草の一般的な情報をもとに整理した目安です。除草剤は製品の用法・用量・使用場所の表示に従ってください。

スギナに効く除草剤と、最適な時期

スギナには、葉や茎から吸収されて地下茎まで届く茎葉処理型の除草剤が有効です。代表的なのはグリホサート系・グルホシネート系。葉が茂っているところに、葉からかけるように使います。

グリホサート系とグルホシネート系の違い

グリホサート系グルホシネート系
効き方葉から吸収され、地下茎まで移行して枯らす触れた部分を中心に速く枯らす(地下茎への移行はグリホサートより弱い)
効果が出るまで7〜14日程度かけてじわじわ枯れる数日で地上部の変化が見えやすい
向いている場面地下茎ごと弱らせたい多年草(スギナに向く)地上部だけ早めに枯らしたい場面

※製品によって成分濃度・希釈倍率・使用できる場所が異なります。必ず製品ラベルの表示(希釈倍率・散布量・使用場所・再散布までの間隔)に従ってください。降雨が予想される日の散布は避け、薬剤が乾く時間を確保するのが基本です。

状況別・除草剤の選び方

状況選び方の目安
スギナを地下茎からしっかり枯らしたいグリホサート系(地下茎まで移行しやすい)
とにかく早く地上部を枯らしたいグルホシネート系
花壇・庭木のそばで使いたい対象植物にかからないよう散布し、使用できる場所を製品表示で確認
広範囲・毎年繰り返している製品選びで迷うより、状況を見てもらいながらプロに相談するのも一つの手

※製品ごとに成分・使用条件が異なります。必ず製品ラベルの表示に従ってください。

なぜ4〜6月が効果的なのか

「光合成が盛んだから」だけでは、なぜ地下茎まで枯れるのかが分かりにくいので、薬剤が届くまでの流れを整理します。

  1. 春に地上の葉が大きく成長する
  2. そこへ茎葉処理型の除草剤を散布し、葉から吸収させる
  3. 成長期は光合成でつくった栄養を地下茎へ送る動きが活発なため、薬剤も栄養と一緒に地下へ運ばれやすい
  4. 地下茎まで薬剤が届き、根本から弱らせる

夏以降は地上部の成長が落ち着き、栄養(と薬剤)を地下へ送る動きも鈍るため、同じ散布でも地下茎まで届きにくく、効果が弱まります。

最適な時期は4〜6月の成長期です。この時期は光合成が盛んで、葉から吸収された薬剤が地下茎まで運ばれやすいため、効率よく弱らせられます。逆に夏以降・地上部が少ない時期は効きにくくなります。

「除草剤を撒いたのにまた生えた」場合に多い原因

スギナのご相談で多いのが、「去年も除草剤を撒いたのに、また生えてきた」というケースです。現場で確認すると、原因は主に次の2つに分かれます。

  • 薬剤が地下茎まで届いていなかった:地上部の葉が枯れて見た目には効いたように見えても、地下茎の一部が生き残っていることがあります。
  • 散布の時期が遅かった:夏以降に散布すると、葉から地下への栄養(薬剤)の移動が鈍く、地下茎まで十分に効果が届きにくくなります。

このため、4〜6月の成長期に散布したあとも1〜2週間は経過を見て、再び芽が出るようなら追加で散布するのが再発を防ぐコツです。1回で完全に枯らし切れないことも多い雑草だと考えておくと、対策がぶれません。

こんなご相談をよくいただきます

  • 毎年抜いているのに、いっこうに減らない
  • ツクシの後、庭が一面スギナになってしまう
  • 除草剤を撒いたのに、また生えてきた
  • 他の雑草も混じって、もう手に負えない

🌱 スギナが庭一面・毎年繰り返すなら、まとめてご相談

地下茎が深いスギナは、一度で終わらないことも。広範囲・他の雑草も一緒に、という場合はプロにまとめて任せると手間が省けます。写真をLINEで送っていただければご相談がスムーズです。ご相談・お見積りは無料です。

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やってはいけないスギナ駆除のNG

① 石灰をまいてアルカリ性にする:「スギナは酸性土壌に生える」と言われ石灰をまく方法が紹介されますが、スギナは中性を好み、アルカリが苦手というわけではありません。石灰での駆除はほとんど意味がありません。
② 耕運機で耕して地下茎を切る:切れた地下茎の断片それぞれから再生し、かえって広がります
③ 地上部だけ刈る・抜く:深い地下茎が残るため、すぐ再生します。

スギナに石灰は効く?効かないといわれる理由

「スギナには石灰をまいてアルカリ性にすればいい」という対策をよく見かけます。なぜそう言われ、実際はどうなのかを整理します。

なぜ「石灰が効く」と言われるのか

スギナは酸性に傾いた土壌でよく見られるため、「酸性土壌の指標植物」として知られています。そこから「土をアルカリ性にすればスギナは減る」という考え方が広まりました。

実際のところ

しかしスギナは、中性付近を好みつつ、アルカリ性の土でも育つことができ、アルカリが苦手というわけではありません。つまり石灰で土壌のpHを上げても、それだけで深い地下茎が枯れるわけではないのです。園芸・農業の情報でも、pH調整はスギナ駆除の決め手にはならないとされています。

石灰は土壌改良(酸性土の中和)には意味がありますが、スギナ駆除を目的にまくのは効果が期待しにくいのが実際です。確実なのは、成長期に茎葉処理型の除草剤を葉から吸わせ、仕上げに防草シートで予防する方法です。
庭に密生するスギナ(除草剤での駆除が必要な状態)
庭の飛び石の間から広がるスギナ。地下茎が深いため放置すると範囲が広がります。

駆除後に再発させない予防策

  • 防草シート+砂利でフタをして、光と発芽の場所を断つ。
  • 地下茎が深いぶん、1シーズンで終わらないこともあると考え、再生分をくり返し処理する。
  • 庭全体の雑草を抑えたいなら雑草を生やさない予防策もあわせて。同じくしつこいドクダミの駆除も参考になります。
こんな場合は、無理せず業者への依頼がおすすめです

  • スギナが生えている範囲が30㎡以上と広い
  • 除草剤を撒いても毎年同じ場所で再発している
  • 駆除だけでなく防草シートの施工までまとめて任せたい
  • スギナ以外の雑草も混じっていて、どこから手をつけていいか分からない

スギナ駆除を業者に依頼するといくら?費用の目安

面積と作業内容(草刈りのみ/除草剤の施工/防草シートまで)で変わります。自社の坪単価(550円〜)をもとにした目安は次のとおりです。

面積費用の目安
約10坪(約33㎡)約6,000〜15,000円
約20坪(約66㎡)約11,000〜25,000円
約50坪(約165㎡)約27,000〜50,000円
約100坪(約330㎡)約55,000〜90,000円

※自社の坪単価(550円〜)を基準にした目安です。草の状況・作業内容(除草剤施工・防草シート)で変わり、大面積ほど坪単価は下がる傾向。最低料金・出張費がかかる場合があります。地下茎で再発する場合は複数回の対応になることもあります。

よくある質問(FAQ)

スギナは完全に根絶できますか?
地下茎が30cm〜1mと深く、少しでも残ると再生するため、一度で完全に根絶するのは難しい雑草です。成長期に茎葉処理型の除草剤を数回くり返し、仕上げに防草シートで予防すると「ほぼ生えない状態」に近づけられます。
スギナに効く除草剤は?
葉から吸収されて地下茎まで届く茎葉処理型(グリホサート系・グルホシネート系)が有効です。葉が茂っているところに葉からかけ、4〜6月の成長期に使うと効果的です。製品の表示に従ってください。
石灰をまくと枯れますか?
ほとんど効果はありません。スギナは酸性土壌の指標と言われますが、実際は中性を好み、アルカリが苦手というわけではないためです。石灰での駆除は意味をなしません。
ツクシとスギナは別の植物ですか?
同じ植物です。春のツクシ(胞子茎)はスギナの一部で、地下でつながっています。ツクシは夏に枯れますが、スギナ本体は残るため、駆除はスギナ本体に対して行います。
耕して地下茎を切ればいいのでは?
逆効果です。切れた地下茎の断片それぞれから再生し、かえって範囲が広がります。耕運機で切るのは避けてください。
冬になれば枯れますか?
地上部は枯れますが、深い地下茎は生きていて春にまた芽を出します。冬に見えなくなっても駆除できたわけではありません。
抜くだけではダメですか?
地下茎がとても深いため、地上部を抜いても残った地下茎から再生します。抜き取りだけで根絶するのは難しい雑草です。
自分で手に負えないときは?
庭一面に広がっている、毎年繰り返す、他の雑草も多いといった場合は、プロにまとめて依頼すると手間と再発リスクを減らせます。

まとめ:深い地下茎を、成長期の除草剤と防草シートで

  • しつこさの正体は30cm〜1mの深い地下茎。抜くだけ・耕すだけは逆効果。
  • 確実なのは4〜6月の成長期に茎葉処理型除草剤を葉から石灰は無意味
  • 仕上げは防草シート。1シーズンで終わらないことも。広範囲・毎年ならプロにまとめて。

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