
「使わなくなった庭石を片づけたい」「昔つくった池がもう不要」——そう思ってもびくともしないのが庭石・庭池です。見た目は小さくても、直径40〜50cmの石で100kgを超えることも珍しくありません。庭石・庭池の撤去とは、こうした庭石や役目を終えた庭池を解体・撤去し、更地に近い状態へ戻す作業のこと。石材は重く、池はコンクリートを砕く工程が入るため、多くは重機を使う業者作業になります。この記事では費用の目安・自分でできる範囲・業者に頼む流れをまとめて解説します。
まず結論:庭石・庭池は「重さ」と「搬出経路」で難易度が決まる
- 50kg未満の小さな庭石なら、道具をそろえれば自分で動かせる可能性があります。ただし処分ルールの確認が必要です。
- 50kgを超える中型・大型の庭石や、コンクリート・石組みの池は、けが・運搬の危険が大きく、重機が要ることも多いため業者に依頼するのが安全です。
- 費用は石の重量・数・重機が入れるかどうかで大きく変わります。庭石の撤去は数万円〜、庭池の解体はおおよそ20万円前後からが一般的な目安です(現場により幅があります)。
庭石・庭池の撤去はなぜ大変?(重量・運搬・搬出経路)
庭石の撤去が「思ったより大ごと」になるのには、はっきりした理由があります。
① 見た目より圧倒的に重い
庭石は石材のため、体積のわりに非常に重くなります。目安として、庭石は重量でおおよそ次のように分けられます。
| 区分 | 重さの目安 | 運び方の目安 |
|---|---|---|
| 小型 | 〜50kg | スコップ・一輪車・台車で人力運搬できることがある |
| 中型 | 50〜300kg | ジャッキ・バール・複数人が必要。人力の限界に近い |
| 大型 | 300kg以上 | クレーン・重機がほぼ必須 |
出典:解体・撤去業者各社が公開する施工事例・区分の目安(複数社の公開情報を横断)。石種(花崗岩・安山岩など)で比重が異なるため、同じ大きさでも重さは変わります。
「これくらいなら持てそう」と見えても、実際には数十kg〜100kg超ということが多く、この過小評価がぎっくり腰・指の挟み込みといったけがの原因になりやすいのが庭石です。「持てそうに見える石ほど動かない」のは、重量物を扱う現場ではよく見る光景です。
② 運搬と「搬出経路」で手間が段違い
重い石を庭の奥から敷地外まで運び出すには、通り道が要ります。庭先まで重機やトラックが入れるかで、費用も作業時間も大きく変わります。重機が入れれば短時間で済みますが、塀や建物で囲まれて重機が入れない狭い庭では、人力で少しずつ動かすことになり、その分だけ費用が上がりやすくなります。
③ 庭池はコンクリート・石組みを「壊す」工程が加わる
庭池の場合は、石やコンクリートを撤去する前に水を抜き、たまった泥やゴミを取り除く工程があり、コンクリート製・石組みの池でははつり機で躯体を砕く作業が加わります。石垣などの自然石はセメントより頑丈で、撤去に手間がかかる傾向があります。単に「埋めれば終わり」ではない点が、庭池の解体が本格的な工事になる理由です。

庭石・庭池の撤去費用の相場はいくら?
ここでは一般的な相場感を整理します。実際の金額は石の重量・数・搬出経路・重機の要否で大きく変わるため、あくまで目安としてご覧ください。
庭石の撤去費用の内訳
庭石の撤去費用は、大きく「作業(重機・人件費)+運搬+処分」で構成されます。競合各社が公開している一般的な目安は次のとおりです。
| 項目 | 一般的な相場の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 小型重機(ミニ重機) | 2〜3万円 | 庭に重機が入れる場合 |
| ユニック車 | 3〜4万円 | 石を吊り上げて積み込む |
| 大型クレーン | 6〜8万円 | 大型石・搬出条件が厳しい場合 |
| 運搬費(基本料金) | 軽トラック3,300円〜/2tトラック8,800円〜 | 台数・距離で加算 |
| 処分費 | 庭石1kgあたり30〜44円が目安(2tダンプ1車 2〜3万円・4tダンプ1車 4〜5万円という単位のケースも) | 処分ルート・重量による |
出典:解体・撤去業者各社が公開する施工事例・料金目安(複数社の公開情報を横断)。
実際の総額は、これらを組み合わせた金額になります。公開されている施工事例では、体積0.05㎥(約125kg)の小さな庭石1個で軽トラック利用・作業費込み2万円台という小規模なケースから、1日・クレーン使用で約9万円、ユニック使用で約14万円、大型石が複数あり数日かかると60〜90万円まで幅があります。庭石が1個か、庭一面に配置されているかで、金額は大きく動きます。
庭池(庭の池)の解体費用
庭池を埋めて更地にする場合の費用は、全体でおおよそ20万円前後からが一般的な目安です。単価ベースでは次のように示されることが多いです。
| 工程 | 相場の目安 |
|---|---|
| 解体(取り壊し) | 1㎡あたり 15,000〜30,000円 |
| 埋め戻し(土の充填) | 1㎥あたり 2,000〜5,000円(まさ土などを使用) |
| お祓い・祈祷(希望者のみ・任意) | 1〜3万円 |
出典:解体・撤去業者各社が公開する池の解体事例・料金目安(複数社の公開情報を横断)。工期は即日〜2日程度が多いとされています。
コンクリート製・石組みの池は、はつり作業が加わるぶん割高になりやすく、逆にFRP(樹脂)製の簡易な池は比較的軽く済むことがあります。池を埋めたあと駐車場や花壇にするなど、その後の用途によって追加工事費がかかる点も押さえておきましょう。
なお、長年使ってきた池を埋める前に、お祓い・祈祷をしてから解体する方もいます(任意・1〜3万円程度が目安)。気持ちの区切りとして希望される場合は、日取りを含めて事前に段取りを相談しておくとスムーズです。
庭石は自分で撤去できる?(危険と限界)
結論として、50kg未満の小さな庭石であれば、道具をそろえて自分で撤去できる可能性があります。一方で、それを超える大きさや、コンクリート・石組みの池は、けがや運搬の危険から業者に任せたほうが安全です。重量物の撤去では、「自分で運べると思って始めたら腰を痛めた」「途中で持ちきれず落としそうになった」というケースは少なくありません。
自分でやる場合の道具と注意点
- 小型(〜50kg):スコップ・バール・一輪車・台車。複数人で持ち上げ、腰を落として持つ。
- 保護具は必須:軍手(できれば滑り止め付き)・安全靴・保護メガネ。指の挟み込みと落下に注意。
- 処分ルールの確認:石や土は「自然物」として、多くの自治体で通常のゴミ収集の対象外です。自治体の処分場への持ち込み可否や、専門業者・不用品回収の利用を事前に調べておきましょう。
自分でやる・業者に頼む、どちらが向いている?
| 比較ポイント | 自分でやる | 業者に頼む |
|---|---|---|
| 対象の重さ | 〜50kg程度の小型石まで | 50kg超〜大型・複数個でも対応 |
| 道具・重機 | スコップ・バール・台車・一輪車(人力中心) | ミニ重機・ユニック・クレーンを手配 |
| 危険度 | 高い(腰・指の挟み込み・落下の事故) | 低い(装備・手順で安全に作業) |
| 処分・整地の可否 | 自分で運搬・処分先を確保し、跡地の整地も自分で行う | 運搬・処分・整地までまとめて任せられる |
| 向いている人 | 小型石が1〜2個で、道具と人手を用意できる人 | 石が重い・数が多い・池・狭い庭・安全第一で済ませたい人 |
50kgを超える石・池の解体・重機が入れない狭小地は、業者に任せるのが無難です。無理に自力で進めると、けがや処分先探しで、かえって手間と時間がかかりがちです。
✅ 30秒セルフチェック:この庭石・池、自分でやって大丈夫?
1つでも当てはまるなら、業者への依頼を検討したほうが安全です。
- 持ち上げようとして、びくともしない(=50kgを大きく超える可能性)
- 石が地面に深く埋まっていて、全体の大きさが分からない
- コンクリート・石組みの池を壊す必要がある
- 庭の奥にあり、玄関や庭先まで運び出す通り道が狭い
- 石の数が多い/庭一面に配置されている
▶ 1つでも当てはまる → 業者への依頼がおすすめ。重量物の事故は一度で大けがにつながります。運搬・処分・整地までまとめて任せたほうが結果的に安全で手間もかかりません。
▶ 1つも当てはまらない → 小型石なら自力も選択肢。ただし保護具を着け、複数人で作業し、処分ルールを事前に確認してください。
業者に頼むときの流れ(見積り→重機→搬出→処分→整地)
庭石・庭池の撤去を業者に依頼する場合、一般的には次のような流れで進みます。
- 相談・見積り:石の大きさ・数・搬出経路(重機が入れるか)を確認して概算を出します。写真や現地で状況を見たうえでのお見積りになることが多いです。
- 作業日の調整:重機・トラックの手配、作業人数を決めます。
- 石の掘り起こし・池の水抜き:埋まっている部分を掘り出す、池は水と泥を抜く工程です。
- 吊り上げ・搬出:重機やユニックで吊り上げ、トラックへ積み込みます。狭小地は人力で少しずつ搬出します。
- 運搬・処分:適正なルートで運び、処分します。
- 整地:石を抜いた跡や池を埋めた部分をならして仕上げます(次の章で解説)。
「入ると思っていた重機が入らず、急きょ人力に切り替える」といった段取りの変更は、現場では珍しくありません。だからこそ、搬出経路(重機やトラックが入れるか)を事前に確認しておくことが、費用のブレを抑える近道です。金額・可否は最終的に現場の状況によって変わることがあり、おおよその目安はお伝えできますが、正確な費用は状況を確認したうえでのご案内になります。当社へのご相談でも「重機が入るか、まず現地で見てほしい」というお声を多くいただきます。

庭石・庭池を撤去したあとの活用・整地は?
意外と見落とされがちなのが、撤去したあとの地面の始末です。庭石を抜いた跡には穴やくぼみが残り、池を埋めた部分は土が沈むこともあります。放置すると雨で水がたまる・地面が凸凹して転倒の原因になる・雑草が生えやすくなるといった問題につながります。
そのため、撤去はふつう整地(地面をならす)までをワンセットで考えます。撤去後の空いたスペースは、砂利敷き・防草シート・花壇・駐車スペースなど、次の使い方に合わせて仕上げられます。「石を抜いたあと、どう使うか」まで含めて相談しておくと、二度手間になりません。

▶ 庭じまい全体はこちら(庭の片づけ・整理の総合ガイド)
よくある質問(FAQ)
- 庭石の処分費用はいくらくらいですか?
- 石の重量・数・搬出経路によって大きく変わります。処分費だけなら庭石1kgあたり30〜40円、2tダンプ1車で2〜3万円ほどが一般的な目安です。これに作業(重機・人件費)と運搬費が加わります。総額の正確な金額は、状況を確認したうえでのお見積りになります。
- 庭石は自分で撤去できますか?
- 50kg未満の小さな庭石であれば、スコップ・台車・保護具をそろえて自力で動かせる可能性があります。ただし50kgを超える中型・大型の石はけがや運搬の危険が大きく、業者への依頼をおすすめします。
- いらない庭石はどうやって処分すればいいですか?
- 不用品回収・解体業者に依頼するのが最も一般的です。状態の良い自然石・景観石は、譲渡サイト(ジモティー等)で引き取り手が見つかれば無料で手放せることもあります。石は自治体の通常ゴミ収集の対象外のことが多いため、処分方法を事前に確認してください。
- 「庭石 無料引き取り」の業者に頼んでも大丈夫ですか?
- 状態の良い石が対象になるケースはありますが、「無料」をうたう業者のなかには不法投棄など不適切な処理を行う例もあります。価格の安さだけで選ばず、許可を持った信頼できる業者を選ぶことが大切です。
- 庭池(庭の池)の解体費用はどのくらいですか?
- 埋めて更地にする場合、全体でおおよそ20万円前後からが一般的な目安です。解体は1㎡あたり15,000〜30,000円、埋め戻しは1㎥あたり2,000〜5,000円ほど。コンクリート・石組みの池ははつり作業が加わるぶん割高になりやすいです。
- コンクリートの池とFRP(樹脂)の池で費用は違いますか?
- 違います。コンクリート製・石組みの池ははつり機で躯体を砕く工程が必要なため割高になりやすく、FRP(樹脂)製の簡易な池は比較的軽く済むことがあります。正確な費用は池の構造・大きさによります。
- 庭石を抜いたあとの地面はどうなりますか?
- 穴やくぼみが残ります。放置すると水がたまったり凸凹して転倒の原因になったりするため、通常は整地(地面をならす作業)までまとめて行います。砂利敷きや防草シート、花壇などに仕上げることもできます。
- 作業にはどのくらいの時間がかかりますか?
- 庭石の数や大きさによりますが、1〜2個であれば1日で終わることが多く、大型の石が複数あると数日かかることもあります。庭池の解体は即日〜2日程度が目安です。
- マンションやアパートの敷地の庭石でも対応できますか?
- 状況によります。搬出経路(通路の幅・重機が入れるか)や管理規約の確認が必要になることがあるため、まずは状況を教えていただければ対応可否と方法をご案内します。
- 小さな子どもやペットがいても作業を頼めますか?
- 作業中は重い石や重機を扱うため、安全のため作業範囲にお子さま・ペットが近づかないようご配慮いただくことをお願いしています。作業時間や当日の流れは、事前にご相談のうえで調整できます。
まとめ:庭石・庭池の撤去は「重さ・搬出経路・その後」で考える
- 庭石は見た目より重く、50kg未満なら自力も選択肢/それ以上と池の解体は業者向き。
- 費用は重量・数・重機が入れるかで変動。庭石は数万円〜、庭池は20万円前後〜が一般的な目安。
- 撤去後は整地までワンセット。庭全体なら「庭じまい」でまとめて考えると効率的。
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